これまでRAW現像ではNikonの純正ソフト「Capture nx-d」を使ってきましたが、この度「Lightroom」に乗り換えました。
プロのカメラマンや写真愛好家の間ではお馴染みの現像ソフトですが、無料で使える現像ソフトがあるのにわざわざ月額料金を払ってLightroomを使用する必要があるのだろうかと私はずっと躊躇してきました。
ところが、一度使ってみると使いやすさと画像処理の効果において純正ソフトとは歴然たる差があったので、同じように悩んでいる方の参考になればと思って記事を書いています。
このような記事は初心者向けと言いながら専門的な知識を持っている人が多く、参考にならない部分もあるんですよね。
その点私は本当に一眼レフ初心者なので、こんな私でもLightroomの良さを感じるのであれば、他にも共感してもらえるかもしれません。
一眼レフ初心者が撮影した写真でもLightroomによってかなり見栄えがよくなるので、写真の楽しさが倍増しますよ。
一眼レフ初心者でもLightroomによって写真の見栄えが変わる
私が初めて一眼レフを購入したのは2007年ですが、本格的に写真を撮り始めたのは2020年夏ごろからなので現在一眼レフ一年くらいです。
機材はNikonのD5100というエントリーモデル(APS-Cセンサー)を使用し、街のスナップや旅行、夜景などを好んで撮影しています。
通常はRAW+JPEG形式で撮影し、自宅でパソコンを使ってレタッチするスタイルです。
これまでNikonから提供される無料の純正ソフト「Capture nx-d」を使っていましたが、細かいところに手が届かないというか、
「ここだけ明るさを変えたい」
「もっと夜景を綺麗に仕上げたい」
と、何か物足りなさを感じてくるようになりLightroomに移行しました。
一眼レフが楽しい、と感じるようになったのもLightroomでレタッチを始めてからでした。
一眼レフ初心者が撮った写真でもLightroomを使えばプロのような仕上がりになるので、見栄えが全く変わります。
▼公式HPはこちら写真はレタッチありきで撮っていい
初心者の方が思い込みがちなのは、クオリティの高い写真は撮って出し(撮影時のカメラの設定で写真を保存し、その後編集・加工はしないもの)で撮影されたと思っていることです。
私もずっとそう思っていて、自分が撮影した写真はいろいろ試しても全然綺麗に見えませんでした。
何度撮っても、
「イメージが違う」
「明暗差があると全然綺麗に撮れない」
「もっと鮮明に映らないものか」
という感想の繰り返しで、一眼レフがどんどんつまらなくなってしまいました。
しかしプロの写真家であってもレタッチは使っています。
もちろん撮影時の設定や技術もありますが、いくら一眼レフの性能が良くても撮影時の設定だけでは表現できない描写もあるのです。
プロの写真家でさえレタッチで写真の見栄えを良くしているのですから、初心者の私たちがレタッチしてはいけない理由はありません。
気にせずレタッチありきで写真を撮りましょう。
繰り返しますが、プロが撮った写真もそのほとんどがLightroomで綺麗にレタッチされています。
本当にLightroomが必要なのか
レタッチが必要だとは言っても、無料現像ソフトがあるのになぜLightroomなのでしょうか。
Lightroomを使うには月額980円かかりますし、これを高いと思う人もいるはずです。
そもそもLightroomはプロの写真家やハイアマチュアを対象にしているので、宝の持ち腐れと言われればそれまでです。
今1台しか一眼レフを持っていない、これからもメーカーを変える予定はないという人であれば純正ソフトで事足りるのかもしれません(私です)。
でもそんなことを言ったら、フルサイズ一眼レフだって高性能PCだって同じことです。
保有する機能をすべて使えないと使っちゃいけない、なんてことはありません。
少なくとも純正ソフトで出来ることは限られています。
だって無料なんですから。
純正ソフトを極めていったところで「Lightroomを使ったら一体どんなレタッチができるんだ」といつか絶対に思います!
そして絶対に思うのだったら早いうちに導入しておいて損はないと思います。
趣味の範疇でお金をかけるにはもったいないという人もいますが、それでも月額980円です。
普通趣味はもっとお金がかかります。
それくらい自分に投資しましょう。
ゴルフなんてその10倍以上はするんですから、、、。
とにかくLightroomでレタッチすれば自分の可能性が広がって、写真が楽しくなることは間違いありません。
写真は人に見せてなんぼですから、他人に綺麗と思ってもらえたらそれだけで楽しくなります。
Lightroomは初心者の私にさえそんな思いをさせてくれる使い勝手が良いソフトなので初心者の方でもぜひおすすめしたいです。
▼Lightroomの始め方についてはこちらの記事をご参照ください。
>>Lightroomの始め方!購入からダウンロードまでを分かりやすく解説
▼Lightroomのプランの違いについてはこちらの記事のご参照ください。
>>Lightroomのプランはどれを選ぶ?|フォトプランがおすすめ
まずはLightroomの体験版がおすすめ
まずはLightroomの体験版を使ってみることをおすすめします。
私も体験版を通してLightroomの使いやすさを感じました。
2021年6月現在Lightroomを扱うのであればAdobeのサブスクリプションに加入するしかありません。
Adobe Creative Cloud フォトプラン(月額課金制:980円/月)
※デスクトップでもモバイルでも写真を編集、整理、共有できるLightroomと、パソコン上での作業に集中したい方向けのLightroom Classic、また、よりこだわりの1枚に仕上げるためのPhotoshopデスクトップ版およびiPad版、さらにオンラインストレージ20GB(1TBプランもあり)が含まれています。
昔は買い切りのLightroom 6が16,000円くらいで販売されていましたが、現在は販売中止となっています。
でもサブスクリプションであれば常に最新版を使えるので悪くないです。
またAdobe Creative CloudフォトプランであればPhotoshopも使えます。
どこまで使用するかは人によると思いますが、私のような一眼レフ初心者でもちょっと邪魔な人を消したり、フレアを除去したり、比較明合成をしたりできるのでとても便利です。
▼Lightroomの始め方についてはこちらの記事をご参照ください。
>>Lightroomの始め方!購入からダウンロードまでを分かりやすく解説
「Capture nx-d」から「Lightroom」に乗り換えてよかったところ
純正ソフト「Capture nx-d」から「Lightroom」に乗り換えてよかったところを紹介します。
もちろん有料なんだから当たり前だろ!!と思われるかもしれませんが、その点は置いておいて純粋に良いと思った機能を紹介していきます。
純正ソフト「Capture nx-d」でも使いこなさばできるのかもしれませんが、Lightroomの凄さはその使いやすさにもあります。
自動補正で素早くクオリティの高いレタッチができる
Lightroomに搭載されている自動補正が優秀です。
細部にこだわるレタッチでなければ自動補正で事足ります。
レタッチは時間がかかる作業ですが、自動補正を使うとサクサク進みます。
プリセットを好きなようにカスタマイズできる
プリセットとは、予め現像設定が保存されている設定ファイルの事で、このプリセットをLightroomにインストールすることができます。
プリセットを使えば一瞬で好みの写真に仕上げることができます。
Lightroomでは多くの無料プリセットがインターネット上で手に入りますので、お好みに合わせて利用できます。
白飛び・黒つぶれの脅威の復元力
露出の設定は難しいので、被写体によっては白飛びや黒つぶれが多くなってしまいますよね。
Lightroomは白飛び・黒つぶれも驚異的に復元してくれます。
この復元力は純正ソフト「Capture nx-d」を圧倒的に上回っています。
また色の明るさに合わせて細かく復元できるところもLightroomのすごさです。
この機能のおかげで逆光や明暗差が激しい難しいシーンでも恐れることなく撮影することができます。
かすみ除去で遠景写真を明瞭にできる
かすみや霧で写真がくすんでしまった場合に取り除ける機能で、遠く離れた風景や海岸の写真などに有効です。
分かりやすく大げさに表現していますが、スライドバーの調整一つで遠景の輪郭をはっきりさせることができます。
ISO感度を上げた撮影にありがちなノイズを一発で除去できる
ISO感度を上げるとノイズが発生しやすいので、ノイズ除去はめちゃくちゃ嬉しいです。
ノイズを除去するだけで写真のクオリティが格段にアップするので、Lightroomを使う大きな理由でもあります。
水面や霧を柔らかく見せるテクスチャ・明瞭度が使える
綺麗な写真を見た時に、水面や霧に柔らかみを感じることはありませんか?
私も「どうやったら水面をあんなにクリアに柔らかく表現できるんだろう」と疑問に思っていたのですが、それを解決してくれるのがテクスチャや明瞭度です。
これらを変更すると被写体の外観を柔らかく表現することができます。
段階フィルタ・円形フィルタで部分的にレタッチできる
段階フィルタや円形フィルタを使うと写真の中で一部分だけにレタッチ効果を適用させることができます。
例えば空だけを明るくしたい、池だけを柔らかくしたい、など部分的にピンポイントでレタッチすることができます。
夜景の表現の幅が圧倒的に広がる
Lightroomで便利なのは明るさの段階が4段階(ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル)に分かれていて、それぞれスライドバーを操作するだけで写真のイメージをぐっと変えることができることです。
これらを操作するだけで夜景の表現度の幅がかなり広がります。
写真の一括管理が便利
これは使ってみないと分からないと思うのですが、Lightroomはとにかく写真管理に特化しています。
大量の写真を効率よく管理するための機能が備わっているので、自分のお気に入りの写真など簡単に管理ができます。
パソコンの実装メモリが小さくても動く
私のノートパソコンはメモリ4GBしかありません。
今はメモリを増設して8GBにしていますが、Lightroomは最低8GBあればストレスなく編集が可能です。
インターネット・Youtubeでの解説が多い
世界中で使用されている現像ソフトだけあって、解説がネット上に無数にあります。
「夜景+Lightroom」「風景+Lightroom」で調べればベーシックなレタッチ方法がすぐに分かります。
またYoutubeでも解説が多いので、初心者向けの本を読まなくても勉強できます。
▼Lightroomの始め方についてはこちらの記事をご参照ください。
>>Lightroomの始め方!購入からダウンロードまでを分かりやすく解説
Lightroomのデメリット
最強の現像ソフトLightroomですが、デメリットもありますのでいくつか紹介します。デメリットはあるものの、それでもLightroomに手を出さない理由はないと思います。
月額料金がかかる
Lightroomは有料になりますので月額使用料がかかります。利用料金は1,078円/月(税込)です。年間にしたら12,936円/年なのでそれなりの費用負担にはなります。それでも月々わずか1,078円/月程度で自分の写真のクオリティを引き上げることができるので決して無駄な投資ではないと思います。
機能が多いので覚えるのが大変
Lightroomは多機能なので使いこなすのが大変です。Lightroomの基本操作以外にも細かい露出の調整や色の色彩・彩度・輝度の調整などさまざまな機能を駆使しなければなりません。最初のうちは本やサイト、Youtubeなどで学習しながらレタッチの勉強をすることになります。
写真の合成や切り抜きなどはできない
LightroomはあくまでRAW現像用のソフトですので、写真を美しく仕上げ見栄えを良くすることがメインです。邪魔な被写体を消したり(簡単な程度なら可能です)写真の合成したりする機能はありません。Adobeフォトプランを契約すると同時に使用できる「Photoshop」が写真の本格的な処理の役割ですので、Lightroomの位置づけを理解しておく必要があります。
▼Lightroomのメリット・デメリットについてはこちらの記事もご参照ください。
>>Lightroomはなぜ人気?そのメリットを紹介!初心者でもプロ並の写真に
まとめ
Lightroomはプロ仕様ではあるものの、初心者の方でも非常に使いやすいソフトです。
また初心者の方がよく起こしがちな露出のミスなども驚異的に復元することができるので、失敗写真が少なくなります。
夜景撮影で生じがちなノイズなども大幅に低減させてくれるのでカメラの機能不足を十分に補ってくれて、撮影がほんとに楽しくなります。
一度試してみると純正ソフトとの違いに驚くことと思いますので、ぜひ使ってみてください。
以上、<【RAW現像】純正ソフトよりLightroomを選んだ理由>という話題でした。
▼Lightroomの始め方についてはこちらの記事をご参照ください。
>>Lightroomの始め方!購入からダウンロードまでを分かりやすく解説
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