一眼レフで写真を撮るならカッコよく撮りたいですよね。これから紹介する4つの構図をほんの少し意識するだけでバランスの良い写真が撮れるんです。
センスのある人であれば意識しなくてもバランスの良い写真が自然と撮れてしまうのですが、普通はそう上手くいきません。
まずはこれから紹介する構図の基本形を知っておくことが良い写真を撮るための最初のステップです。
必ずしもこの方法で撮らなきゃいけないというわけではありませんが、最低限押さえておけば初心者の方でも失敗が減らせると思います。
三分割法
写真の構図で一番有名ですね。縦横三分割した線や交点に撮りたい被写体を合わせるだけです。これだけで写真の質が上がりますし、写真を初めて間もない頃や、迷った時など9割くらいのシーンでは三分割法で配置しておけば間違いなしです。


上図の黄色のライン上や交点に被写体を上手に配置してやれば、不思議と人間が見ていて安定感があると感じる構図になります。
ほとんどのデジカメやiPhoneなどのスマートフォンでも、設定画面から「グリッド」をオンにすれば三分割法のラインが表示されます。
三分割法のポイントは余白です。三分割法は主題を中心からずらすことで余白を作ることができます。この余白を上手く使うことで様々な演出ができるのです。


灯籠を右に配置し、左の余白に庭園を写しました。


右に五重の塔を配置し、左の余白に紅葉を写しました。
簡単ながら安定感のある構図になっているのではないでしょうか。
三分割法はもっとも基本的な構図なのでぜひマスターしましょう。
レイルマン構図
レイルマン構図とは、鉄道写真家の中井精也さんが考案、提唱している写真の構図です。
下の画像のように、写真の縦を四分割して、さらに対角線を引き、その交わる赤い丸の部分に被写体を置く構図です。


三分割法と似ているのですが、三分割法に比べて中央部分が広く、被写体を中心から離して撮影することがポイントです。


被写体が中心から離れることで、よりバランス良くみえたり写真の安定感が増す効果があります。


右下に上野公園の清水観音堂を配置して余白を大きく作りました。


浅草寺での一枚です。常香炉(じょうこうろ)を右下に配置し、背景の浅草寺を大きく写しました。


お茶所を左下に配置して豊かな緑を強調させることで大自然の中の休憩を連想させる一枚にしました。
三分割法だと中心に近すぎると感じる場合はレイルマン構図をおすすめします。私は風景写真はレイルマン構図のほうが適していると感じています。
日の丸構図
その名の通り、被写体と真ん中に配置する構図です。単純な配置なだけにいかにも素人感が出てしまう難しい構図です。
日の丸構図は被写体が真ん中にあるので、写真を見た人は真ん中の次にどこに視点を送るべきか迷ってしまうんですよね。
日の丸構図を使う時は、いかにシンプルに撮るかが重要です。被写体自体にある程度インパクトがないと、出来のいい写真には仕上がらないですからね。
おすすめなのは被写体を中央に置いてフレームを埋め尽くしたいようなシーンです。


ひまわりをフレームいっぱいに広げて撮影しました。


あえて中央に配置することで富士山の荘厳な雰囲気が伝わってきます。


こんな日の丸構図もありではないでしょうか(笑)。
対角構図
被写体を斜めにしたり、対角線を意識しながら配置する構図です。私はこの構図が好きです。被写体を斜めに配置することで写真に奥行きだったり、動きを出すことが出来てカッコよく仕上がります。






斜め構図と言えば橋ではないでしょうか。対角線に配置しやすく非常にかっこよく撮れます。






最後の写真はどこが対角線なのでしょうか。これは線ではなく、対角に被写体を並べているのです。こんな配置もありだと思います。
まとめ
これまで基本的な構図をご紹介してきましたが、厳密に守らないといけないものではありません。大切なのは何を伝えたいのか、ということですので、構図は目安として使っていくことをおすすめします。
以上、<一眼レフ基礎知識|初心者におすすめの構図4選!!>という話題でした。
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