一眼レフを始めると本当に様々なレンズがあることが分かります。でも種類がありすぎて「このレンズではどんな写真が撮れるの?」ということが初心者には分かりづらいんですよね。
レンズを理解する上では焦点距離と画角の知識が欠かせません。最終的にはファインダーを覗かなくてもおおよその画角がイメージできるようになるのが理想です。
まずは焦点を理解しよう
焦点距離とはピントを合わせたときのレンズからイメージセンサーまでの距離のことを言います。そもそもピントが合っている、とはどのような状態のことを言うのでしょうか。
レンズは光を屈折させる特性があるので、レンズを通過した光は曲がります。このときレンズの位置によって曲がった光が1つの点に収束する場合があります。この状態がピントが合っている状態です。
そしてレンズによって光が反射・屈折して一点に集まる点のこと焦点と言います。このピントが合った時のレンズの位置関係を覚えておきましょう。
焦点距離とはレンズとイメージセンサーの距離のこと
それでは改めて焦点距離について理解を深めましょう。レンズの焦点距離とはピントを合わせたときのレンズからイメージセンサーまでの距離のことです。
焦点距離は一般的に単焦点レンズであれば35mmなどの焦点距離値、ズームレンズであれば18-55mmなどのレンズの焦点距離両端の数字で表されます。
50mmを標準レンズと呼び、50mmより小さい焦点距離のレンズ(10mm、16mm、24mm、35mmなど)を広角レンズと呼び、50mmより大きい焦点距離のレンズ(100mm、200mm、400mmなど)を望遠レンズと呼びます。
焦点距離はレンズに記載されています。
画角とはイメージセンサーに写る範囲のこと
画角とはイメージセンサーに写る範囲を角度で表したもので、画角が広いと写る範囲が広くなり、画角が狭いと写る範囲が狭くなります。
一般的には対角線画角が45度前後のものを標準レンズ、それより広いものを広角レンズ、狭いものを望遠レンズと呼びます。
焦点距離と画角の関係
焦点距離と画角は密接に関わっており、焦点距離が変わると画角が変わります。
実際に手で画角を作ってみてると良く理解できます。両手の親指と人差し指で四角い枠を作って、前後に動かしてみましょう。
指で作った枠に被写体を収めて前後に動かすと、枠内の被写体が写り込む範囲が変わります。枠を被写体に近づけると被写体が枠内に大きく写り込み、枠を被写体から遠ざけると被写体は小さくなり背景など広い範囲が写り込むようになりますね。
自分の目(=イメージセンサー)と枠(=レンズ)の距離によって画角が変わってくることを実感できるのではないでしょうか。
いい写真を撮るためにはレンズの焦点距離の違いにより画角が変化する特性を把握して使いこなすことが大切です。
要は焦点距離〇〇mmと表される数値でどれだけ広範囲を撮影できるか、遠くのものを大きく写せるかなどが決まってきくるということです。
レンズの画角を感覚で覚える
レンズの焦点距離と画角が理解できたら、実際に写真を撮る時にファインダーを覗かなくてもレンズの画角が予測できる「レンズ感覚」を身に付ける練習をしましょう。
これが出来るとわざわざファインダーを覗かなくても写真の仕上がりイメージが湧くので、思い描く構図作りとカメラのセッティングが素早く出来るようになります。
特にズームレンズを使っていると自分が今何ミリで撮影しているかという意識が薄れてしまうので注意しましょう。
まとめ
焦点距離と画角の説明はいかがだったでしょうか。
以上、<一眼レフ基礎知識|レンズの基本!焦点距離と画角を理解しよう。>という話題でした。
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