これからカメラを初めたいと思った時に最初に迷うのは、「ミラーレスと一眼レフのどちらを選ぶか」とういことです。
私はミラーレスと一眼レフの両方を持っていますが、今からカメラを始める方であれば間違いなくミラーレスをおすすめします。ミラーレスの魅力はなんといってもそのコンパクトさにあります。カメラは外に持ち出すことが大切なので、一眼レフのように大きいカメラを最初に選んでしまうとタンスの肥やしになってしまいます。
この記事では初心者の方がミラーレスを選ぶべき理由をお伝えします。
一眼レフとミラーレスの違い
一眼レフとミラーレスの一番の違いは内部構造です。
一眼レフはカメラ内部にミラーがあり、ミラーで反射した光(光景)がファインダーに映し出されます。シャッターを切るとミラーが上がり、ミラーの裏にあるイメージセンサーに光が当たって写真として記録されます。
一方でミラーレスはカメラ内部にミラーがないため、光を電気信号に変えて液晶モニターやファインダーに映し出しています。ミラーがない分、小型で軽量なコンパクトカメラとなっています。
各カメラともイメージセンサーの大きさによるので一概には言えませんが、ミラーレスの本体重量は250g~350g前後で、一眼レフの本体重量は500g~850gです。一眼レフにレンズも合わせると1kgもしくはそれ以上の重量になります。ミラーレスの250g~350gはだいたいりんご1つの重量なのでいかに軽いかが分かります。
ミラーレスの名称について

ミラーレスは
- ミラーレス一眼
- ミラーレス一眼カメラ
- ミラーレスカメラ
- ミラーレス一眼レフ
などと呼ばれますが、ひとつだけ間違いがあります。それは「ミラーレス一眼レフ」です。
そもそも「一眼」とは、撮影するレンズと覗き穴であるファインダーで同じ景色が見える構造のカメラで、広義に捉えれば使い捨てカメラも「一眼」です。「レフ」とは「レフレックス(反射)」の略で、レンズに入った光をミラーで反射させることをいいます。
すなわちレンズとファインダーの光景が一致する「一眼」と、光をミラーで反射させてファインダーに写す「レフ」を合わせて「一眼レフ」といいます。
ここまで理解すれば先ほどの名称で間違っているものは「ミラーレス一眼レフ」ということだと分かります。そうです、ミラーレスにはミラーがないので、ミラーレスで「レフレックス(反射)」させることはきません。
したがって正しい名称は
- ミラーレス一眼
- ミラーレス一眼カメラ
- ミラーレスカメラ
であり、「ミラーレス一眼レフ」というのは間違いです。堂々と「ミラーレス一眼レフ」と言ってしまうと恥を書きますので注意してください。
ミラーレスのメリット
ミラーレスのメリットはなんといっても小型・軽量でデザインがいいところです。ちょっとした出先や旅行先に持っていくにも全く負担になりません。カメラを始めてまず立ちはだかるのは「カメラをいかに外に持ち出すか」です。この点で一眼レフに比べて圧倒的な優位性があります。
デザイン面でも無骨な一眼レフに比べて、ミラーレスはおしゃれなモデルが多いので若者や女性にもおすすめです。
近年は各メーカーがミラーレスの開発に力を注いでいるので、新機能や新デザインなど将来性が高いです。
ミラーレスのデメリット
ミラーレスのデメリットを挙げるとすれば、一眼レフに比べてバッテリーの持ちが悪いことです。一眼レフはファインダー撮影では撮影する瞬間だけ取り込んだ光を電気信号に変換し液晶モニターに写せばいいのでバッテリーの持ちがいいです(一眼レフであっても液晶モニターで撮影するライブビュー撮影はバッテリーの持ちが悪いです)。
一方でミラーレスは取り込んだ光を常に電気信号に変換し液晶モニターに投影しているためバッテリーの持ちが悪いです。ただし近年は技術の進歩によりバッテリーの持ちは大幅に改善されています。
私も普段ミラーレスで撮影する中で、よほどの枚数を撮影しないかぎり出先でバッテリーがなくなるといったことはありません。バッテリー持ちを理由にミラーレスを避けるというのは得策ではありません。
またミラーレスが売り出された初期は交換できるレンズの種類が少ないといったデメリットもありました。近年はミラーレスの人気が高まったこともありレンズの種類も豊富です。
ただし300mmを超える望遠撮影や、一瞬を切り取るスポーツ撮影などのジャンルでは一眼レフが優位です。
ミラーレスでも画質は十分
ミラーレスでは綺麗に撮れないのではないか?と思われがちですが、ミラーレスと一眼レフに大きな画質の差はありません。
画質に大きく影響するのは
- イメージセンサーのサイズ
- レンズ
- カメラマンの腕
なのでミラーの有無(ミラーレスか一眼レフか)が画質に影響を与えることはありません。
これまでは大きいイメージセンサー(フルサイズ)を搭載しているのは一眼レフというイメージでしたが、近年はフルサイズセンサーを搭載したミラーレスも人気をあつめています。同じスペックであれば軽量の方がいいというニーズの高まりではないでしょうか。
ミラーレスと一眼レフの写真の比較
実際に私がミラーレスと一眼レフで撮影した画像を比較してみます。
一眼レフ ミラーレス
一眼レフ ミラーレス
一眼レフ ミラーレス
どちらのカメラも同じセンサーサイズ、同程度の画素数ですが、どちらの写真も遜色はないと思います。インスタグラムやTwitterなどのSNS投稿では、もとの画質よりもさらに圧縮されるので、画質の違いはより小さなものになります。
ミラーレスをおすすめする理由はコンパクトさ

これまで説明してきたようにこれからカメラを始めるのであれば、絶対に小型・軽量であるミラーレスをおすすします。写真を撮るうえでカメラのコンパクトさは本当に大事です。一眼レフのように大きなカメラを買ってしまったら普段使いではなかなか持ち出さないと思います。
ちょっと散歩に出かけたりカフェでご飯を撮ったりするときにミラーレスならサクッと撮影できますが、一眼レフは大きすぎて明らかに目立ちます。そのようなケースでは一眼レフではシャッターチャンスを逃しかねません。私はミラーレスを購入してから一眼レフをほぼ使わなくなりました。
もちろん望遠やスポーツなど一眼レフが得意とする撮影領域はあるので、そのような特定のシーンを撮影したいという方は一眼レフを選べばいいと思います。
カメラの楽しさは、とにかく持ち歩いて色々なものを撮影してみるところからスタートします。ぜひミラーレスを購入してカメラの魅力を感じてほしいと思います。
カメラの楽しさにハマった方は流行りの副業にチャレンジしてもいいかもしれません。
>>初心者でもできるカメラ副業| サラリーマンが趣味で稼ぐ方法は?
まとめ
ミラーレスの紹介はいかがだったでしょうか。これまで書いたように、一眼レフが得意なシーン(望遠、スポーツなど)を撮りたいという方以外はミラーレスを選んで失敗することはないと思います。
まずはミラーレスから始めてみて、物足りないと思えばレンズ交換したり一眼レフに挑戦したりすればいいと思います。各メーカーがミラーレスに力を入れていることからも今後絶対に売れ行きが伸びるのはミラーレスです。
以上、<初心者は絶対にミラーレスを買うべき|ミラーレスと一眼レフのどっちを選ぶ?>という話題でした。