⼀眼レフを買ったものの何を撮っていいかわからないという⽅や、撮ってみたもののいまいちパッとしないと悩む方は多いと思います。
そんな時はこれから紹介する主題と副題を明確にした構図の決め方を意識するだけで写真の出来栄えが変わってくるので参考にしてみてください。
写真の楽しさは自分が伝えたい風景を切り取ること
写真は目の前の風景を記録し、映し出す媒体です。目的はそのすべてを写し取ることではありません。
自分が何を写し取りたいのか、写真を見る人に何を伝えたいのかを限定して切り取ってあげることに写真の面白さがあります。
要は写真の目的を明確にしてあげることが必要なんです。そのためには写真の構図を考えることが必要です。それでは構図が果たす役割と決め方について見て行きましょう。
構図は自分の伝えたいことを明確にする
構図とは撮影者が写真で伝えたいことを明確に分かりやすく表現するための技術です。
さて写真を撮りたいと思うのはどんな時でしょうか。
明確な「何か」に感動した時や、あとで振り返れるように「何か」を記録したい時ではないでしょうか。
ここで大事なポイントがあります。写真を撮りたいと思ったその「何か」をどうやって相手に伝えるのか、ということです。
これから自分が撮る「何か」を「どうやって撮るのか」が非常に重要で、それこそが構図だと言えます。
構図の決め方
ではどのようにして構図を決めていくのか見て行きましょう。構図は次の3ステップで決定していきます。
主題を明確にする
構図を決めるにはまず主題を決める必要があります。狙いが明確な写真にするためには、写真の主役を決めることが大切で、これを主題と言います。先ほどの説明では自分が撮りたい「何か」のことですね。
カメラを構えるとつい目の前の風景をすべて入れたくなってしまいますが、これでは写真を見た人はどこを見ていいのか分かりません。何を伝えたいのかはっきりさせましょう。
副題を明確にする
自分が撮りたいもの、すなわち主題が定まったら主題を引き立てる脇役を決めます。これを副題と言います。副題によって主題を引き立ててあげるのです。背景も副題のひとつですね。
例えば、電車を撮影するとき主題は電車です。では副題として何を撮りましょうか。海を背景にすれば爽やかな風景になりますし、桜を背景にすれば春の訪れを感じさせます。田舎の背景にすればどこか懐かしい感じがします。このように主題に副題をプラスすることによって写真にストーリー性をもたせることができるのです。
風景全体を見通して切り取る写真をイメージする
主題と副題が決まったら風景全体の様子をよく観察してどのように切り取るかを考えます。この時一つひとつの被写体をしっかり整理していきましょう。
たとえば上の風景では被写体として、橋、建物、木、平地、松、岩、池などありますね。これらから主題と副題を選んだら、どのように切り取るのかイメージを膨らませていきます。
こうして切り取った時の写真をイメージして一番主題が引き立つ構図を探し出すのです。この時主題を引き立たせるのに邪魔なものは外しましょう。主題を目立たせ魅力的に見せるには、画面内の要素を可能な限りシンプルにする意識が大事です。
人の写真を見る時にも主題と副題を探すクセをつける
人の作品を見る時にも主題と副題を探すクセをつけると、写真を見る面白さが倍増します。「この写真いいなぁ」と思う時は必ず主題、副題がしっかりしている作品です。
撮影者が何を伝えようとしているのかその意図をしっかり汲み取る意識をすると自分の構図作りにも活きてきます。常に感性を研ぎ澄ませておきましょう。
まとめ
構図について理解できましたでしょうか。
構図を意識するだけで写真の出来栄えが変わってくるので参考にしてみてください。
以上、<一眼レフ基礎知識|構図の決め方。主題と副題を設定して写真の意図を明確にしよう!>という話題でした。
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