近年はミラーレス一眼が人気を集めています。SONYはいち早くフルサイズミラーレス一眼の開発に力を入れてきたためミラーレス一眼では世界トップのシェアを誇ります。
SONYミラーレス一眼αシリーズは初心者向けの入門機からプロ仕様機まで幅広い品揃えがあるものの、種類がありすぎるがゆえに「各モデルの違いが分からない」「何を基準に選べばいいのか分からないという」というユーザーも多数います。
この記事ではSONYのミラーレス一眼αシリーズを使ってみたい!という方のために、αシリーズの人気機種を徹底比較してご紹介していきます。
αシリーズとはSONYが展開するデジタル一眼カメラシリーズ

αシリーズとはSONYが展開するデジタル一眼カメラのブランドラインです。もともとαシリーズは「ミノルタ」という会社が世界で初めて発売したオートフォーカス機能を搭載したシステム一眼レフカメラのシリーズでした。ミノルタの業績不振が続いたため2006年にSONYがカメラ事業を買収しましたが、αシリーズのブランド名はそのまま残し今も展開しています。
αシリーズにはAマウントとEマウントという交換式レンズの2種類のマウント規格があります。マウントとはレンズとカメラボディとの結合部のことで、マウント規格が異なるレンズとカメラは装着することができません。
Aマウント ⇒ デジタル一眼レフ用マウント
Eマウント ⇒ ミラーレス一眼用マウント
近年小型のミラーレス一眼として人気を集めているのはαシリーズEマウントのカメラ群ですので、これらについて説明してきます。
カメラを買うならSONYのαシリーズにすべき理由
私もSONYのαシリーズを使っていますが、カメラをこれから始める方、乗り換えようとしている方にはぜひαシリーズをおすすめしています。
>>初心者は絶対にミラーレスを買うべき|ミラーレスと一眼レフのどっちを選ぶ?
αシリーズは小型軽量で持ち運びがラク
私はカメラの小型軽量化はものすごく重要だと思っています。今時カメラなど持ち歩かなくてもスマホで好きな時に好きなように写真が撮れてしまう時代です。スマホの魅力はなんといってもその機動性にあるようにカメラにも小型軽量さが求められます。カメラを買ったものの重すぎて持ち歩かなくなったというのはよく聞く話です。
αシリーズは画質・機能ともにスマホをはるかに凌駕しますが、機動性を重視した小型軽量なデザインで持ち運びが非常にラクです。
かつてフルサイズの一眼レフといえば大きくて重いイメージがありましたが、SONYはフルサイズですらミラーレス一眼として発売し、その軽量さから爆発的な人気を得ました。
初心者にも優しい使い心地
αシリーズは非常に使いやすくカメラ初心者や女性にも優しい設計となっています。小型のグリップも握りやすく女性の手にも馴染むサイズ感です。
高画質の撮影が可能
もともとSONYはイメージセンサーの開発に力を入れており、その実力は世界トップシェアです。よって他社のカメラメーカーでも実はイメージセンサーはSONY製のセンサーを使用しているということがよくあります。
それほどまでにイメージセンサーに対して技術を持つSONYは自社のイメージセンサーを最大限発揮できるミラーレス一眼を設計・開発しています。ミラーレス一眼でありながら一眼レフさながらの高画質・描写力を持っているのがαシリーズです。
ミラーレス一眼の世界トップシェアなのでノウハウがたくさんある
SONYはミラーレス一眼の販売では世界トップシェアです。そのためインターネットやSNS、Youtubeなどでは関連する情報やノウハウ、作例などが多数存在しています。世界中で情報発信されているのでその情報量は圧倒的で、文字が読めない場合でもWebの写真やYoutube動画で理解することもできるので大変便利です。
ミラーレス一眼αシリーズ(Eマウント)の展開
ここからはαシリーズ各モデルの機能を紹介していきます。
フルサイズセンサー機
α1シリーズ(フラッグシップモデル)
α1シリーズはSONYミラーレス一眼で初めてフラッグシップを謳うモデルです。
- α1(2021年3月19日発売)
α1
プロ仕様機の最高峰・フラッグシップ
- 有効約5010万画素の35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」と画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ
- 従来比約8倍の処理性能を持つ画像処理エンジン「BIONZ XR」により、撮影しながらデータ転送するなど、負荷が高い状況でも快適な使い勝手を実現
- 電子シャッター使用時は約5010万画素での最高30コマ/秒の超高速連写
- リアルタイムAFが進化し、人物・動物に加え野鳥でも発動
- αシリーズとして初めて高精細8K/30pの動画撮影に対応
α9シリーズ(プロ向けモデル)
α9シリーズは高機能を充実させたプロ向けモデルです。
- α9 II(2019年11月1日発売)
- α9(2017年5月26日発売)
α9 II
高速通信性能を備え、スポーツや報道のプロの撮影などをサポートする
- 有効約2420万画素の35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」と画像処理エンジン「BIONZ X」を搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ
- 電子シャッター使用時は約2420万画素での最高20コマ/秒の超高速連写
- 無音・無振動の電子シャッターによる高速20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影が可能(ブラックアウト:高速連写中にファインダーが暗くなること)
α7Rシリーズ(高画素モデル)
α7Rシリーズは最新モデルのα7R IVでは有効画素数約6100万画素という高画素モデルです。
- α7R IV(2019年9月6日発売)
- α7R III(2017年11月25日発売)
- α7R II (2015年8月7日発売)
- α7R(2013年11月15日発売)
α7R IV
α史上最高の解像性能と階調再現性を実現する
- 有効約6100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と画像処理エンジン「BIONZ X」を搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ
- 小型・軽量なボディに、高速・高追従AF性能、AF/AE追従最高約10コマ/秒の高速連写性能を備えている
α7Sシリーズ(高感度モデル)
α7Sシリーズは最新モデルのα7S IIIでは最大ISO感度409600という高感度モデルです。4K動画撮影機能を極めた映像クリエイター向けでもあります。
- α7S III(2020年10月9日発売)
- α7S II(2015年10月16日発売)
- α7S(2014年6月20日発売)
α7S III
4K動画撮影機能を極めた映像クリエイター向け
- 有効約1210万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ
- 従来比約8倍の処理性能を持つ画像処理エンジン「BIONZ XR」により、撮影しながらデータ転送するなど、負荷が高い状況でも快適な使い勝手を実現
- 動画撮影中の温度上昇を抑制し、1時間を超える高精細4K60p動画の記録が行える
- 動画機に広く使用されているバリアングル式液晶モニターを初めて採用した
α7Cシリーズ(コンパクトモデル)
ボディ内手ぶれ補正を搭載したフルサイズミラーレスにおいて世界最小、最軽量を謳うモデルです。
- α7C (2020年10月23日発売)
α7C
上面がフラットで小型・軽量なフルサイズミラーレス一眼
- 約509gと小型・軽量なフルサイズミラーレス一眼
- 小型でありながらα7R Ⅲと同じ有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と画像処理エンジン「BIONZ X」を搭載した
- リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングにも対応し、ピントを合わせ続けられる
- フルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出しにより、モアレやジャギーの少ない高解像力を備えた4K動画画質を実現
α7シリーズ(標準モデル)
α7が世界初のフルサイズミラーレス一眼として誕生して以来、αシリーズフルサイズセンサー機の標準モデルとして人気が高いモデルです。
- α7 IV(2021年12月17日発売)
- α7 III (2018年3月23日発売)
- α7 II(2014年12月5日発売)
- α7(2013年11月15日発売)
α7 IV
画素数アップと動画撮影機能が向上したフルサイズの最新モデル
- ソニーの誇るイメージセンサー技術を結集した有効約3300万画素の新開発イメージセンサーと画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載したフルサイズミラーレス一眼
- AFはα1に並ぶ759点のAFポイントを持つ
- リアルタイム瞳AFは人物、動物、野鳥に対応し、さらには動画撮影時も機能する
α7 III
最新α7 IVが発売されたものの、その性能の高さからフルサイズミラーレス一眼スタンダード機として爆発的な人気を誇る
- 有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」を搭載した画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載したフルサイズミラーレス一眼カメラ
- 高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを備え、手ブレ補正アルゴリズムも最適化したことで、先代α7 IIの4.5段から5.0段の補正効果に強化された
- 独自のAFシステム「4Dフォーカス」に対応し、693点の「像面位相差検出AFセンサー」を配置し、コントラストAFを425点に多分割化し、検出精度が向上
APS-Cセンサー機
α6000シリーズ
APS-Cサイズのセンサーを搭載したレンズ交換式デジタルカメラとして世界最小最軽量をコンセプトに開発されたモデルです。
- α6600(2019年11月1日発売)
- α6100(2019年10月25日発売)
- α6400(2019年2月22日発売)
α6600
ボディ内手振れ補正を搭載したAPS-Cサイズミラーレス一眼
- 有効約2420万画素のAPS-CサイズCMOSイメージセンサー「Exmor」と画像処理エンジン「BIONZ X」および「フロントエンドLSI」を搭載したAPS-Cサイズミラーレス一眼カメラ
- 光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構と動画にも対応する「リアルタイムトラッキング(被写体を追従し続ける)」「リアルタイム瞳AF(被写体の瞳を追従し続ける)」を搭載し、静止画と動画のどちらにも強い
- 従来機の約2.2倍の容量を持つ最新αシリーズと同様の高容量Zバッテリー「NP-FZ100」に対応
- タッチ操作に対応した180度チルト可動式液晶モニターを採用
α6100
最新機能を小型・軽量ボディに詰め込んだエントリーモデル
- α6600、α6400と同等レベルのAF性能、COMSセンサー、画像処理エンジンをもつため描写性能に差はない
- 一部機能を絞ることで価格を抑えたエントリーモデル
α6400
上位機と変わらぬAF性能・描写性能をもつAPS-Cサイズミラーレス一眼ミドルクラス機
- 有効約2420万画素のAPS-CサイズCMOSイメージセンサー「Exmor」と画像処理エンジン「BIONZ X」を搭載したAPS-Cサイズミラーレス一眼カメラ
- 動画はほぼα6600と同性能で、4K撮影やタイムラプス動画も撮影可能
- 0.02秒の高速AFを実現し、「リアルタイムトラッキング」「リアルタイム瞳AF」を搭載する
- タッチ操作に対応した180度チルト可動式液晶モニターを採用
SONYミラーレスαシリーズ比較表
SONYミラーレスαシリーズの比較表を載せておきます。モデルがたくさんあるので機能の比較がしづらいですが、一覧表があると一目瞭然ですよね。
一覧表には大まかな機能比較しか載せていませんが、下位モデルであっても機能は十分すぎるほど充実していることが分かります。
(画像をクリックすると拡大します)
まとめ
SONYミラーレス一眼αシリーズの紹介はいかがだったでしょうか。αシリーズは種類が豊富にあるのでどれを使ったらいいのか迷ってしまうかもしれません。
ここでご紹介したのは写真の描写性能ではスペックは全く問題のない大人気シリーズなので、どれを選んでも失敗はないと思います。あとは予算やデザイン、使い心地で選んでも良いかと思います。
とにかくαシリーズは小型・軽量で使いやすいので1台持っていれば大変重宝します。ぜひαシリーズを手にとってみてください。
以上、<【2022最新】SONYのミラーレス一眼αシリーズは何が違う?比較表で機能の違いが一目瞭然>という話題でした。